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日常と好きなもの。活字中毒ブログ。
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六月二十七日   晴れ

日の照る中、乳飲み子の息子と散歩に出る。
公園にクローバーの群生を見つけた。
寝返りもうたぬ息子を、木陰にころりと転がし、四つ葉探しを始める。

四つ葉は香りがする、と昔聞いたのを思い出し、鼻をすりつけながら地面を這う。
「あなたがお探しなのはこれですか。」
振り返ると、琥珀のループタイをつけたご老人が、四つ葉を差し出していた。
「そうです。」
ご老人は、ついと四つ葉を渡そうとする。
「よいのでしょうか。」
深く頷くご老人から四つ葉を受け取る。
すると、たちまち四つ葉は砂と消えた。
「自分で探さないといけないのでしょうね。」
「どうやらそのようですね。」
ご老人が残念そうに首をかしげ、会釈をして去ってゆく。

もう帰ろうと息子を抱き上げると、息子の手には四つ葉が握られていた。砂にしてしまったら申し訳ないと、四つ葉には触れないように気を付けて帰る。

家に着き、乳を与えていると、飲みきれず垂れた乳が桃色だった。ぺろりとなめると氷いちごの味がする。
息子の幸運はこれだったのかと納得する。
息子の手を見ると、四つ葉はもう消えていた。
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高校生の頃、日記を書いていた。大学生になって、忙しさにかまけて日記を書かなくなり、しばらくたってからものすごく後悔したことがある。
日記を書かなかったことによって、自分の大切な気持ちまで見失なってしまった気がしたから。

日々はどんどん流れていき、書きとめなければ振り返ることすらままならない。

毎日、薄紙を敷いていくように綴ることが、未来、過去を振り返った私を、深いクッションになって受け止めるだろう。
「たそかれ」の対として「かはたれ(彼は誰)」と、明け方を指す言葉があるそうな。

3ヶ月の息子、ここ数日機嫌悪し。
このくらいの赤ん坊が夕方くらいに泣きやまないくらい大泣きすることを「たそがれ泣き」と言います。
意外に風流な育児用語。
が、息子は午前から機嫌が悪いし、ぎゃんぎゃん泣くわけではないので該当しません。
ネットでいろいろ調べてみて「3ヶ月くらいの時期は脳の発達が著しく、感情がおいつかないので泣く回数が増える」という説を採用することにした。
理屈や原因を見つけると安心する人種です。「それならしかたがない」みたいな。

昨日の月9最終回、ひょっとして納得できていない私は少数派?と、2ちゃんを覗くと、大ブーイングの嵐。
これまた安心してしまう。ときとして長いものにまかれたがる。

ぐずる息子を連れて外に出た、最近は暑かったり雨だったりで散歩は久しぶり。
曇り空のせいで空気がしめって、角を曲がるごとに空気の匂いが変わる。
息子も気分転換。私も気分転換。

夫がアウトレットで買ってきた、煉瓦に赤い電光デジタル掲示の時計がタイムリミットじみていて、ちょっと嫌だ。
内緒です。
まんまと見ました。
まだ見てないから、真相を知りたくないという人がもしいたら、読まないでください。

その、最後のシーンが終わって、このドラマはフィクションです、と閉じられたとき、私はたいそう間抜けな顔をしていたようで、夫は声に出して笑っていた。
ハッピーエンドを嫌がる私、ハッピーエンドを望む私。
その矛盾をつかれたような終わり方。
見ている人に任せるというのは、主体を視聴者に委ねているように見せかけて、実はすごくずるいと思う。
今までの話に比べて、最終話は、15分長いにも関わらず、内容としては30%減。
途中、テーマが「過去は変えられないけれど現在は変えられる」という主旨になってきて、なかなかよい感触をうけたのに、肩すかし。
山ピーの祝辞も、私にはどうもなんともかんともだった。


結局二人は結ばれたのか、決着をつけて藤木直人に戻ったのかはっきりして欲しかった。
良い小説の終わり方というのは、そこからまた話が始まるような小説だというのをよく聞くけれど、全くもってそのような終わり方。
で、あるにも関わらず、どうしてこんなに肩すかしを食わされた気になるのでしょうか。
夫は、最終話の進み方からして山ピーとくっつくとしか思えないと言っていたけれど、それならそうとはっきりして欲しいと思うのは、私が粋でないのでしょうか。

結ばれたのなら結ばれたで、そのとき二人がかわす言葉や、藤木直人との関わりなんかを描いて欲しいのに。
それはやり過ぎなんでしょうか。

本日のこのドラマに関する収穫としては、夕方の宣伝番組で、長澤まさみが、ら抜き言葉を使ったのを慌てて訂正していて、ちょっと好感度が上がった。
それだけです。
桜沢エリカ 詳伝社 現在「誕生編」「すくすく編」「第二子誕生編」「卒園編」が既刊。各800円くらい。

桜沢エリカの育児漫画。
だんなさんが仕事を辞め、育児の大半をしてくれている。
美龍くんと、その後美魅ちゃんが仲間入りしての毎日。

初めて読んだのは、まだ子供がいないとき。
とにかく美龍くんがかわいくてかわいくて、エピソードもほのぼの。
普通の育児漫画のように所帯じみてなくて、ちょっとおしゃれだったりもする。
後は、子供に対しての苛立ちとかはあまり描かれて無くて、本当に愛情たっぷりに描かれているから、読んでいて幸せな気持ちになる。
この漫画を読んで子供が欲しくなり、結婚しようかと話していたら、先に息子ができてしまった。
この本を読むと、妊娠してしまうのかも!?未婚の人は気を付けて下さい。

子供を産んでからも幾度と無く読み返す。
あーこんなふうに成長していくのかあ、とか、こんな悩みがでてくるのかあ、と勉強にもなる。
断乳のエピソードは、子供ができてから読み返すと、涙無しには読めなかった。

この漫画を読んで、「青木家」(註:青木はだんなさんの姓)自体にはまってしまった私は、だんなさんのブログを書籍化した『青木パパの育児伝説』も買ってしまった。
こちらもおすすめ。
今日もお天気 (卒園編)

青木パパの育児伝説
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プロフィール
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みこ
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性別:
女性
自己紹介:
25歳 
旦那・息子(8ヶ月)と3人暮らし

好きな作家
坂口安吾 川上弘美
リリー・フランキー
三谷幸喜 高山なおみ

エッセイ以外の吉本ばなな

好きな漫画家
ジョージ浅倉 安野モヨコ
浦沢直樹 星野之宣

好きな絵本作家
エリック・カール
エロール・ル・カイン


好きな音楽
椎名林檎
クラシックなら ラヴェル ショスタコ

好きなお酒(禁酒中)
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