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日常と好きなもの。活字中毒ブログ。
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今日の夕方のニュースで、能登の奇祭、あばれ祭りというのをやっていた。

二つの神社から別々に神輿をかついで、八坂神社に奉納に行く、という祭りなのだけど、神輿を壊せば壊すほど神様が喜んで、福が来る、というすごい祭り。
その神輿も、よく見るような華奢なものじゃなくて、かつぐ棒は、家を建てる柱ぐらいある。神輿自体もかなりがっしりしていて樽のよう。25人で担ぐらしい。

午後9時に神社を出発する。もう、そのへんからして子供の入る隙なし。
のっけから海に放り込んで、担ぎ手も海に飛び込み、じゃぶじゃぶ回転させる。清めてるんだそうだ。

そこからはもう、道路の真ん中でかけ声と共にひっくり返して叩きつけるわ、川に飛び込んだと思ったら、堤防に何度も打ちつけるわ、すさまじかった。凌辱の限りを尽くされている感じ。
でも、見ていてなんだか興奮してくる。
担ぎ手たちの肩や背中は、内出血だらけ。

川を進むと、やがて大きい松明の下にたどり着く。
その松明も、また松明というより火柱。
火の粉どころか、火の塊まで降り注いでるのに、担ぎ手たちは、がんがん神輿を火に打ちつけていく。
周りで見物してる人たちは少し火の粉がかかるだけで熱がっているのに、担ぎ手は、火の粉の雨の中、全くひるまない。

テレビの画面中が朱い火の粉で染まる。
もう魅入られたように私は画面に釘づけで、息子も暗闇に火の粉がきらきら光っているからか、やけに大人しく見ていた。

八坂神社にたどり着く頃には、神輿はぼろぼろで、担ぎ手たちはすすだらけになり、呆然と祝詞を聞いている。
時間は午前1時に達していた。

死と再生、荒ぶる生命力を感じた。 
今日になって調べて見ると、祭神はスサノオの命だという。納得。
ぜひいつか見に行きたい。 

しかし、あんなに心震えたのに、それを言葉で伝えようとするのは難しいですね。
ずるいようですが、映像も見られるようです。
私は見られませんでしたけど、いちおうリンクを張っておきます。

あばれ祭
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